アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは

 アトピー性皮膚炎は乳幼児期に発症することの多い強いかゆみを伴う反復する湿疹です。かさかさしたものからジュクジュクしたものまで、症状は様々ですが、強いかゆみから絶えず引っ掻くことで傷から体液が染み出てジュクジュクするのもありますし、傷から細菌感染が起こる、そうするとさらにジュクジュクすることが多いです。掻くのを我慢できていればかさかさどまりです。

 一般的には乳幼児期に始まることが多く、成長とともに患者数が減っていき、高校を卒業するぐらいになると自然に症状が消える人も少なくありません。
残念ながらずっとよくならないという人もいますし、逆に、青年期になってから発症する人も人もまれにいます。基本的にはよくなったり、悪くなったりをくり返しながら長期間続く皮膚炎です。


原因には体質的なものと環境的なものとが絡んでいると考えられています。

環境的なものが絡んでいると思われる理由は、先進諸国に特徴的な病気だからです。

たとえば香港では高率に発症して問題になっていますが、すぐそばの中国の杭州あたりでは患者数は激減します。密閉した都市型の家で、汚いものに触れることなく消毒されて育った子供に発症する傾向が強いのは良く知られたことです。

たとえば先進諸国においても長男長女、第一子と第二子以降では発症率に差がありますし、上の子が男か女かでも第二子の発症率に差があります。
そうです、上の子がやんちゃなお兄ちゃんで泥だらけホコリだらけの場合、下の子のアトピー発症率は低いのですが、上の子がきれいきれいにおとなしい女の子の場合、下の子のアトピー発症率は高くなるそうです。

 つまり、泥まみれで育つのが人間の本来育った環境であるのに対し、ここ数十年で衛生的な環境があまりにも浸透したために、汚いものに対抗するために構えていた免疫系が空振りし、たいした問題ではない花粉やダニ、食物などに対して過剰反応を示すのがアレルギーの本質であると考えられています。

アトピー性皮膚炎もそういう理由で先進国の環境で誘発されると考えられるのです。


では、体質的なものはどうなのでしょうか?

 同じ家で同じように育った兄妹であっても、妹は高校に入学したころから良くなり、兄は高校を出ても治らず、次第に引きこもる。そんなケースはままあります。ここには何らかの遺伝因子がそれも複数絡んでいるとしか思えません。
 兄には不幸にして年齢を経ても治りにくい体質が複数の遺伝子変異として組み合わさってしまった。しかし妹の遺伝子にある変異は兄の半分で、そのおかげで思春期を過ぎて大人の皮膚に変わったことで症状が改善した。そういうことが考えられます。


 このブログでは幅広くアトピー性皮膚炎の原因に関する文献について情報をまとめ、意見を書いて行きますが、基本的には私個人のメモのようなものです。ですから文献の内容に対する批判や推測も多々混じります。
あまり書いてあることを鵜呑みにしないでくださいね。


それでもコメントで質問していただければ、医学研究者の端くれとして、出来る範囲で回答させていただきます。
ただし、あくまでも匿名の質疑応答ですから責任を追求するのは避けていただきたいのですが、私なりに真摯に答えさせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。


Googleの広告貼ってるのはご愛嬌ということでお許しください。(笑)
自分のここではクリックしませんが、掲示された広告のタイトルを見て検索して、一般的にこの病気がどのように捉えられているのか、患者さんは何を一番望んでいるのか、そういったことをを探るのも目的のうちなのです。

ま、弁解してもいっしょか(笑)。
posted by atopymouse at 21:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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脱ステロイド療法


「脱ステロイド」の本来の意味とは、アトピー性皮膚炎の症状が改善傾向にないのに現在治療に使用中のステロイド外用剤を中止して、ステロイド外用剤を使用せずにアトピー性皮膚炎の症状をコントロールする方法のことである(そのため、症状が改善してきたためステロイド外用剤を中止して経過をみるという行為は、「脱ステロイド」と称するのは不適切であろう)。
ステロイド外用剤は非常に高い有効性を持つ薬剤であるが、特に重症例では正しく医師の指導の下に使用していても十分に症状を抑えられない例や、長期の連用により皮膚萎縮、接触性皮膚炎、二次感染といった副作用をきたす例が存在する[18](ステロイド皮膚症の項参照)。 このような症例において副作用から脱却したり、ほかの治療法を模索するといった過程で脱ステロイド療法が行われることがあり、実際にそのようなケースに限ってはステロイド剤の中止が有効であったという報告もある。
しかし当然ながら、このような治療法に踏み切るためには、現在のステロイド外用剤による治療が効果をもたらしていないのかを慎重に判断する必要がある。

一方で「脱ステロイド」という言葉がアトピービジネスにおいて多々使用されることがある。その理由であるが、アトピービジネスは、他の科学根拠のない代替療法を勧めるため、「ステロイド外用剤はアトピー性皮膚炎を悪化させる」「ステロイド外用剤のリバウンドが続いている」「ステロイドを使用した年月に比例して治療に時間がかかる」「病変部から<毒>が排出されているので湿疹は好転反応である」などの独自理論を説明し、ステロイド剤に対して恐怖を煽り、ステロイド剤を中止させようとする場合が多いためである。
さらに自然主義的観点からプロトピックの使用も是としないことが多い(脱プロトピック)。当然これらの主張に医学的な根拠は無い。このような業者に脱ステロイド療法(およびそのビジネス独自の療法)を指示されて極端に悪化し、かゆみが強く夜も眠れないなど生活に支障をきたしたり、ひどい場合緊急入院という結果となる症例が多数発生し続けている。
少数ながら合併症による死亡例もある。また、アトピービジネスやマスコミによるステロイド剤の恐怖などの誇張した宣伝の結果、治療が難航している患者が自己判断で「脱ステロイド」を行い、症状が急激に悪化するという悲劇的な2次的被害もみられる。一時期、社会問題になったこともあった。

以上のように科学的根拠のないステロイド害悪論に基づいた「脱ステロイド」は危険であり、実施するに当たっては実際の病態がステロイドの副作用によってもたらされているのかを多数の医師とよく相談して判断した方が良い。その際、プロトピック軟膏やPUVA療法、シクロスポリンといった他の治療に切り替えながら様子をみることが多いので、それに関しても医師と十分に相談すべきである。

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