アトピー性皮膚炎が発症する原因と仕組み

様々な文献を見てくると、結局のところ、アトピー性皮膚炎は次のような順番で発症するように見えます。


1.生まれつき、体質的に皮膚がカサカサ乾燥肌でバリア機能が弱い

2.エアコンや暖房で快適な環境を保つために湿度が下がり、皮膚が乾燥する。

3.石鹸やシャンプーや化粧品をガンガン使うから皮脂がなくなってバリアが壊れる

4.皮膚バリアの隙間がさらに大きくなって、皮膚の水分が逃げてしまってさらに乾燥する

5.大きくなった隙間から、いろんなものが入ってきてアレルギーを起こす、特に食べ物。


それぞれについて、わかりやすい事例や研究報告があります。

これから、ここでひとつひとつ、追いかけて見て行ってみましょう。

一つ目については以前にも書きましたが、フィラグリンという皮膚の表面の角質を構成する分子の欠損がある人がアトピー性皮膚炎を起こしやすいというものです。

2006年に見つかったこの報告、皮膚科の医者のあいだでは、でも、ずいぶん前からそれが原因じゃないかと言われていたようです。

アトピー性皮膚炎を起こす患者さんの皮膚はザラザラした鮫肌な皮膚をしている場合が多いと気づかれていました。

ただ、Filaggrin遺伝子があまりにも大きくて同じような配列の反復がたくさん含まれていたために遺伝子配列を正確に調べるのが難しくてなかなか調べきれなかったそうです。

それがようやくうまくいって最初の報告が2006年。

その後、どんどんいろんなことが分かってきました。


詳細については別の記事で記載します。
posted by atopymouse at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | アトピー性皮膚炎の発症
脱ステロイド療法


「脱ステロイド」の本来の意味とは、アトピー性皮膚炎の症状が改善傾向にないのに現在治療に使用中のステロイド外用剤を中止して、ステロイド外用剤を使用せずにアトピー性皮膚炎の症状をコントロールする方法のことである(そのため、症状が改善してきたためステロイド外用剤を中止して経過をみるという行為は、「脱ステロイド」と称するのは不適切であろう)。
ステロイド外用剤は非常に高い有効性を持つ薬剤であるが、特に重症例では正しく医師の指導の下に使用していても十分に症状を抑えられない例や、長期の連用により皮膚萎縮、接触性皮膚炎、二次感染といった副作用をきたす例が存在する[18](ステロイド皮膚症の項参照)。 このような症例において副作用から脱却したり、ほかの治療法を模索するといった過程で脱ステロイド療法が行われることがあり、実際にそのようなケースに限ってはステロイド剤の中止が有効であったという報告もある。
しかし当然ながら、このような治療法に踏み切るためには、現在のステロイド外用剤による治療が効果をもたらしていないのかを慎重に判断する必要がある。

一方で「脱ステロイド」という言葉がアトピービジネスにおいて多々使用されることがある。その理由であるが、アトピービジネスは、他の科学根拠のない代替療法を勧めるため、「ステロイド外用剤はアトピー性皮膚炎を悪化させる」「ステロイド外用剤のリバウンドが続いている」「ステロイドを使用した年月に比例して治療に時間がかかる」「病変部から<毒>が排出されているので湿疹は好転反応である」などの独自理論を説明し、ステロイド剤に対して恐怖を煽り、ステロイド剤を中止させようとする場合が多いためである。
さらに自然主義的観点からプロトピックの使用も是としないことが多い(脱プロトピック)。当然これらの主張に医学的な根拠は無い。このような業者に脱ステロイド療法(およびそのビジネス独自の療法)を指示されて極端に悪化し、かゆみが強く夜も眠れないなど生活に支障をきたしたり、ひどい場合緊急入院という結果となる症例が多数発生し続けている。
少数ながら合併症による死亡例もある。また、アトピービジネスやマスコミによるステロイド剤の恐怖などの誇張した宣伝の結果、治療が難航している患者が自己判断で「脱ステロイド」を行い、症状が急激に悪化するという悲劇的な2次的被害もみられる。一時期、社会問題になったこともあった。

以上のように科学的根拠のないステロイド害悪論に基づいた「脱ステロイド」は危険であり、実施するに当たっては実際の病態がステロイドの副作用によってもたらされているのかを多数の医師とよく相談して判断した方が良い。その際、プロトピック軟膏やPUVA療法、シクロスポリンといった他の治療に切り替えながら様子をみることが多いので、それに関しても医師と十分に相談すべきである。

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